2024.11.15

茨城県鹿嶋市と「生成AI を用いた
業務支援システム事業に関する協定書」を締結

株式会社FIDは、茨城県鹿嶋市(市長:田口伸一)と、「生成AIを用いた業務支援システム事業に関する協定書」を2024年9月26日に正式に締結いたしました。今回の協定に基づき、FIDは生成AI技術を活用し、まずは答弁書作成支援システムの導入検討に向けた実証実験を皮切りに、市役所業務の効率化と市民サービスの向上に向けた幅広い取り組みを進めてまいります。

■生成AIを用いた答弁書作成等の支援システム

市役所業務の中でも、特に複雑で時間を要する「答弁書作成」業務においては、各種資料や関連データを精査する作業が必要不可欠です。これにより、多くの職員が重要な時間を費やしています。今回の生成AI技術の導入により、AIが過去の答弁書や法律データ、関連する文献や統計資料を迅速かつ正確に分析し、答弁書の草案を生成することが可能になります。これにより、職員が手動で行っていた作業負担が軽減され、効率的に業務を進めることができます。

■連携協定事項

下記の連携を目的とした実証実験を行います。

  • ・生成AIによる業務効率向上の検討に関すること
  • ・生成AIを活用したサービスの利用、改善に関すること
  • ・その他、生成AIに関する取り組み、研究に関すること

■実証実験の概要

  • ・協定締結日以降2024年12月末まで、行政側での効果測定や機能改善レビューを行うため、検証システム基盤を無償で提供します。
  • ・検証を行うシステム:生成AIを用いた答弁書作成等の支援システム

このシステムは、特に議会答弁や市民からの重要な質問に対する迅速な対応が求められる場面で大きな効果を発揮する予定です。
AIが生成した草案は、職員が最終確認と修正を加えることで、さらに精度を高め、迅速かつ適切な答弁書作成を実現します。

■今後のシステム展開

FIDはさらに他の市役所業務にも生成AIを展開する予定です。具体的には、以下のような分野への導入を視野に入れています。

  • 書類作成の自動化
    職員が日々作成する各種書類や報告書を、AIが迅速に生成し、手動作業を大幅に削減します。これにより、職員がより高度な意思決定や市民対応に専念できるようになります。
  • 問い合わせ対応の自動化
    市民からの問い合わせに対して、生成AIが適切な回答を自動で提案し、スムーズなコミュニケーションを実現します。これにより、市民対応のスピードと質を向上させると同時に、職員の負担を軽減します。
  • データ分析とレポート生成
    膨大な市政データや統計情報を生成AIが分析し、簡潔でわかりやすいレポートを自動的に作成します。これにより、政策立案や施策の評価に必要な情報を効率的に収集し、迅速に提供できるようになります。
  • 生成AIによる業務効率化の効果
    生成AI を活用した業務支援システムの導入は、市役所の職員にとっても非常にメリットのある取り組みです。AI がルーチン業務を担うことで、職員はより創造的で戦略的な業務に集中することが可能になります。また、市民サービスの質も向上し、市役所全体の業務効率が飛躍的に改善されると期待されています。

さらに、今回の生成AI導入は鹿嶋市にとどまらず、他の自治体や公共機関への展開も視野に入れています。地方自治体におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は、効率的な行政運営と住民サービスの向上に直結するため、FIDは全国の自治体と連携し、AI技術の導入を通じて行政サービスの未来を切り拓いていきます。

■今後の展望

今回の協定に基づく生成AI導入は、鹿嶋市における行政業務の効率化の第一歩となります。今後は、答弁書作成支援にとどまらず、各種書類作成、データ分析、問い合わせ対応など、幅広い業務にAIを活用することで、市役所全体の生産性向上を目指します。
FIDは、生成AI技術を駆使し、鹿嶋市の業務効率化を推進するだけでなく、他の自治体とも連携してDXを支援していく方針です。これにより、地方自治体全体での効果的な行政運営が実現し、市民の満足度向上にも寄与すると考えています。

本件に関するお問い合わせ先
株式会社FID
担当:古牧 寛由
TEL:03-6628-4448
Email:ai-chat@f-i-d.jp
お問い合わせフォーム:https://marketing.f-i-d.jp/contact/