LINEマーケティングとは?メリットや成果を出すコツについて徹底解説

近年、TwitterやLINE、YouTubeなど多様なSNSが普及し、生活に欠かせないツールとして活躍しています。そのなかでも特に利用率の高いSNSがLINEであり、日本人の約8割がLINEを活用していると言われています。

 

ユーザー数が多い分アプローチできる母数が多いため、事業見込みのあるマーケティングチャネルとして多くの企業に活用されているのがビジネス用のLINEです。

 

本記事では、「LINEマーケティング」に関して、基礎知識やメリット、具体的な施策例などについてご紹介します。導入を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

LINEマーケティングとは?

LINEマーケティングとは、店舗への顧客の集客や企業の商品PR(広報)、商品の販売促進などのために、ビジネス用のLINE「LINE for Business(以下、LINE)」の諸機能を活用して行われるマーケティング施策を指します。
 
LINEでは、LINEの友だち登録をしてくれたユーザーにクーポンやデジタルチラシの送付、オンライン接客などを行える機能が充実しており、効果的にユーザーにアプローチができます。
 
NTTドコモ モバイル社会研究所の「2022年一般向けモバイル動向調査」では、TwitterやInstagram、TikTokといった各種SNSのなかで、最も利用率が高いのはLINEであることが判明しています。調査に参加した6587人中、81.6%がLINEを月に1回以上利用していました。

 

 
出典:2022年一般向けモバイル動向調査 | NTTドコモ モバイル社会研究所

 
LINEの特徴はそれだけではありません。全世代で利用率が高くなっており、いかなる年齢層に向けたマーケティングにおいても、他のチャネルよりもアプローチできる母数が多いという特徴もあります。
 

 
出典:2022年一般向けモバイル動向調査 | NTTドコモ モバイル社会研究所
 
こうした性質があることから、近年多くの企業からLINEを活用したマーケティングに注目が集まっているのです。

LINEマーケティングで活用できる機能例

LINEマーケティングで活用できる機能は数多く存在しますが、そのなかでも代表的な4つのサービスの詳細について見ていきましょう。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、企業や店舗が運用する公式アカウントに友だち登録をしてくれているユーザーに、多種多様な情報を届けられる機能です。
 
LINE公式アカウントのメッセージ配信機能では、トーク画面経由でユーザーに直接メッセージを送信可能です。テキストの他に画像や音声、動画、スタンプも使用できるため、訴求力の高いメッセージの配信が可能です。
 
また、メッセージ送信時には、LINEがインストールされている端末上にプッシュ通知が送信されるため、ユーザーに情報を認知してもらいやすいという特徴があります。
 
メッセージ配信の他にも、LINEチャット機能やショップカード機能、セグメント配信、ステップ配信機能など様々な機能が充実しており、多角的に顧客にアプローチができます。

LINE STAFF START

LINE STAFF STARTは、店舗スタッフがLINE公式アカウントを通して、友だち追加をしてくれたユーザーに対しチャットでの個別応対や全体配信を行える機能です。
 
コスメや家具・インテリアといった個別の担当顧客を持つ業種・業態で、一人ひとりの顧客への応対が必要なケースで役立つ機能です。スタッフごとにLINEのアカウントを個別管理でき、個々のスタッフの売上や課題を可視化・分析できるというメリットがあります。

LINEプロモーションスタンプ

LINEプロモーションスタンプは、LINEのトーク画面上で使われる「スタンプ」と呼ばれるキャラクターのイラストをユーザーに配布できる機能です。スタンプはユーザーに「使われる広告」であり、ユーザーが友だちとのコミュニケーション時に何気なく使うスタンプを通して、スタンプ発行元企業の認知向上や親密度向上を狙えます。
 
LINEスタンプは、有料で販売できるものと無料で提供できるものがあります。無料のスタンプは、ユーザーが企業の公式アカウントを友達に追加することを条件にユーザーが無料でダウンロードできる仕組みとなっているため、無料スタンプの配布を通して公式アカウントの友だち数増加が可能です。

LINEミニアプリ

LINEミニアプリは、さまざまな業種・業界で役立つ機能がパッケージ化され提供されているサービスです。飲食店用のパッケージでは、飲食店の注文機能、テイクアウト受付機能、呼び出し通知などの機能が盛り込まれているなど、業界・業種に特化したパッケージが提供されているのが特徴的です。プログラミングの知識が無くても、サービスを利用できるため、不要なコストを掛けることなく、業務効率化、サービス品質向上が可能です。

LINEマーケティングの4つのメリット

ここからは、LINEマーケティングの4つのメリットについて詳細に見ていきましょう。

メリット1:利用者が多く顧客に情報を届けやすい

LINE社の調査によると、2022年9月末時点のLINEのユーザー数は、9300万人以上とされています。これは顧客がLINEを利用している確率の高さを示唆しており、企業がLINEを使って情報発信をすれば多くの顧客にキャンペーン情報などを届けられます。

メリット2:顧客と親密な関係性が築きやすい

LINEマーケティングでは、顧客に利便性の高いサービスを提供できたり、トーク画面上で個別にやり取りができたりするため、顧客と良好な関係性を構築しやすいというメリットもあります。
 
LINE内でWeb予約の受付や来店日のリマインドができ、顧客が店舗に電話で問い合わせる手間を削減可能です。また、トーク機能ではお互いの状況を気にせずに手軽に質問や相談、雑談をできるため、コミュニケーションの頻度が高まり、顧客との距離を縮められます。

メリット3:顧客の属性や状態に応じた接客ができる

LINEのメッセージ配信機能の一つである「セグメント配信」を使えば、顧客の年齢層・性別・地域などを指定した配信が可能です。例えば、配信対象を30代女性のみとすれば、LINE公式アカウントの友だちユーザー(顧客)のなかで30代女性のみに配信ができます。これにより、30代女性顧客の趣味・嗜好に合わせたメッセージ配信が実施できるのです。
 
また、ステップ配信機能を用いれば、友だち追加日からの経過日数やその他設定した条件に応じて、一人ひとりの顧客に内容の異なるメッセージを複数回自動で配信できます。顧客の状態に応じたメッセージ配信により、各顧客に訴求力の高い情報配信が可能です。

メリット4:業務効率化が可能

LINEマーケティングの諸機能を使えば、業務効率化が実現できます。例えば、チャットボットによる自動応答機能を使えば、顧客からの問い合わせに対しボットが自動で応対してくれます。社員が対面で応対する必要が無いため、業務効率化が実現するのです。
 
チャットボット機能以外にも、アンケート機能や予約受付機能などを通して、準備や対応にかかる負担を削減可能です。
 
なお、電話応対やスタッフによる有人のやり取りもできるため、状況ごとに臨機応変な顧客対応ができます。

LINEマーケティングは、まず「LINE公式アカウント」から

LINE公式アカウントが顧客接点の入り口になるため、LINEマーケティングを始める際には、まずはLINE公式アカウントに登録しましょう。
 
先述したLINEプロモーションスタンプやLINEミニアプリ、LINE STAFF STARTなど多くの機能は、LINE公式アカウントがあって初めて利用ができます。
 
それでは、LINE公式アカウントの料金プランやアカウント作成方法について見ていきましょう。

LINE公式アカウントの料金プラン

LINE公式アカウントの料金プランは、フリープラン、ライトプラン、スタンダードプランの3種類です。
 

フリープラン ライトプラン スタンダードプラン
月額固定費(税別) 0円 5,000円 15,000円
無料メッセージ通数 1,000通 15,000通 45,000通
追加メッセージ料金(税別) 不可 5円 ~3円

 
2023年1月現在) 出典:料金プラン | LINE公式サイト
 
フリープランでは、無料で利用できる反面、毎月のメッセージ配信可能数が制限されてしまいます。しかし、顧客数の少ない小規模事業であれば、フリープランでも支障なく使えるでしょう。
 
一方、ライトプラン、スタンダードプランといった有料プランでは、費用がかかるものの、毎月のメッセージ配信可能数が高いのが特徴的です。顧客数が多く、配信するメッセージ数が多い大規模事業者は、有料プランの利用がマストとなります。
 
※上記料金プランは2023年6月に改定される予定です。

LINE公式アカウントの作成・基本設定

LINE公式アカウントの利用までの手順は、下記の3ステップです。

  • 1.LINEビジネスIDの作成・ログイン
  • 2.LINE公式アカウントの登録
  • 3.管理画面にログイン
  • 4.基本設定の登録

LINE公式アカウントのホームページの「アカウントを作成」をクリックし、画面の指示に従って必要情報を入力すれば、簡単に作成可能です。
 

 
出典:LINE公式アカウントの作り方|LINE公式サイト
 
アカウントを作成後は、管理画面にログインし各種基本設定をしましょう。
 

 
出典:LINE公式アカウントの作り方|LINE公式サイト
 
LINE公式アカウントでは、企業や店舗の詳細な情報を登録できます。プロフィールを充実させることにより、信頼性の高いアカウントになります。その他、挨拶メッセージの設定やメッセージ配信の設定を行えば、友だち登録者に対し早速メッセージの送信をすることが可能です。
 

 
出典:LINE公式アカウントの作り方|LINE公式サイト
 

LINEマーケティングで成果を出すポイント

LINEマーケティングでは多くの便利な機能がありますが、やみくもに運用をしたところで筋道が立たず思うような成果を得がたいのが現実です。そこで、ここからはLINEマーケティングで成果を出すポイントについてご紹介していきましょう。

現在の課題と解決策を明確にする

自社が抱えている課題を明確にし、その課題の解消にマッチした機能活用や施策の実施により、効果的なLINEマーケティングを実施可能です。
 
例えば、メールを用いた情報配信をしているものの、開封率やクリック率が低い場合を想定してみましょう。この場合の課題としては、顧客に刺さる情報を配信できていないことが一つの要素として挙げられます。
 
こうした状況でLINEを活用する場合、顧客の属性ごとに配信対象を絞ることができるセグメント配信機能が有用です。セグメント配信で顧客層の特定をし、その顧客の属性に合わせた内容を配信することにより、顧客に興味を持ってもらいやすくなります。
 
このように状況を整理し、各課題に適した措置を講じることにより、効果的なLINEマーケティングの運用が可能です。

CRM/MAツールを併用して、より高度な運用をする

LINEマーケティングで最大限の成果を出すうえでは、CRM/MAツールの併用が効果的です。CRM/MAツールは、顧客データを一元管理し、マーケティング施策を自動化するツールを指します。
 
CRM/MAツールを活用すれば、LINEマーケティングの各種サービスを単体で使う場合に比べ、より高度な運用ができ、顧客への訴求力を高められます。また、システムがデータの自動集計、自動配信などをしてくれるため、業務の効率化につながるのも利点です。
 
CRM/MAツールの併用が効果的な理由は、LINE公式アカウント単体では実施できる施策が限られていることにもあります。
 
例えばLINE公式アカウントでは、購買履歴に基づいたセグメントができません。そのため、「ECで商品Aを購入した顧客のみに商品Bのプロモーションを送付する」といった、顧客一人ひとりの嗜好に合わせたセグメント配信が行えません。
 
しかし、CRM/MAツールの中には、購買履歴のセグメントが可能なツールがあります。そうしたツールであれば、顧客の興味関心に合わせたアプローチができ、開封率やクリック率などを高められます。

LINE以外のチャネルと連携して運用する

LINE公式アカウント単体では、メールなどの他の配信メディアと一元管理することができません。しかし、CRM/MAツールでは、メールやLINE、SMS、郵送DMといった各種チャネルを同一ツール内で一元管理可能です。これにより、各顧客の嗜好に合わせた高度なシナリオ配信ができます。
 
例えば、「(配信コストのかからない)メールを配信したのちに、未開封であった人だけにLINEを送る」といったシナリオが組めるようになりますので、運用コストを削減することも可能です。
 
現在メール配信ツールを使用している企業の場合、LINE配信とメール配信を一元管理できるCRM/MAツールの導入がおすすめです。

LINEマーケティングの効果をブーストさせるなら「MOTENASU」がおすすめ

オンラインとオフラインの融合型マーケティングを実現できる弊社のCRM/MAツール「MOTENASU」をLINEと連携させれば、顧客情報管理はもちろんのこと、以下のようなことが可能になります。
 

  • ・細やかなセグメントにより、高精度な自動シナリオ配信ができる
  • ・各種チャネルの一元管理により、多角的なアプローチができる
  • ・LINEの複数アカウントを同時に管理・運用できる

それでは、それぞれの詳細についてご紹介していきましょう。

細やかなセグメントにより、高精度なシナリオ配信ができる

前述の通り、LINE公式アカウントでもセグメント配信やステップ配信は可能です。しかし、LINE公式アカウントで使えるセグメント機能は、セグメント可能な範囲が狭いという欠点があります。性別や年齢、居住エリアなど基本的な属性のみがセグメント機能の絞り込み対象となっています。
 
一方、MOTENASUでは、住所や性別、生年月日といった基本的な顧客属性に加え、以下のような情報を元に顧客属性の絞り込みが可能です。

  • ・顧客ランク
  • ・商品購入日
  • ・購入回数
  • ・購入履歴
  • ・来店回数
  • ・WEBアクセス日時

このような顧客情報のセグメントができるようになれば、各顧客の属性・状態に非常にマッチしたシナリオ配信がLINEで実施できるようになります(条件を満たした際に自動で送信されます)。

  • ・6ヶ月アクションのない休眠顧客に対し、再購入者限定割引キャンペーンの告知
  • ・ドレスAを購入した顧客に、ドレスAに似合う靴Bのプロモーションを送信
  • ・健康食品のWEBページにアクセスした顧客に、健康食品無料お試しキャンペーンの告知

各種チャネルの一元管理により、多角的なアプローチができる

MOTENASUでは、メールやLINE、SMS、オフラインの郵送DMといった各種チャネルを一元管理でき、各顧客に多角的にアプローチできます。
 
複数チャネルの連携ができるようになれば、以下のような施策が実施可能です。

  • ・LINEでアンケートに回答してくれた人に対して“自動的に”郵送DMでカタログを送付する
  • ・メール配信後に未開封であった人に限り“自動的に”LINEメッセージを送付する

2016年にDM協会が実施した「DM利用実態調査」によると、DMはメルマガの13倍以上の効果があることがわかっています。したがって、郵送DMとの連携ができるようになれば、一層効果的なマーケティングが可能になります。
 
LINEマーケティングを実施するうえでは、LINE配信に特化したLINEツールを使う方法もありますが、一般的に低価格のLINE配信専用ツールでは、他の配信メディアとの一元管理ができないことに注意が必要です。現在メール配信ツールを活用している場合、LINE配信専用ツールを別途導入するよりも、メールもLINEも一元管理できるMOTENASUを導入したほうが運用の手間も省けるでしょう。

LINEの複数アカウントを同時に管理・運用できる

MOTENASUでは、複数のLINE公式アカウントを同時に管理・運用することも可能です。以下のように、アカウントを作り分けることで、より利便性高くLINEアカウントの管理・運用ができるようになります。

  • ・本部アカウント
  • ・店舗ごとのアカウント
  • ・担当者ごとのアカウント
  • ・企業アカウント

例えば、店舗ごとのアカウントを用意すれば、本部が一括で各店舗ごとの情報を出し分けしたり、特定エリアの店舗アカウントからのみ配信したりできます。また、担当者ごとのアカウントの用意により、顧客が商品を購入した際に、どの担当者、どのメッセージからの誘導だったのかを計測でき、販促改善につなげられます。

まとめ

国内で利用者の多いLINEを活用したマーケティングを実施すれば、大勢の顧客に高頻度で多角的なアプローチができるようになります。一人ひとりの顧客と積極的にコミュニケーションを図り、顧客との関係維持、構築、発展を目指しましょう。
 
LINEマーケティングを成功させるうえでは、LINEが提供するサービスだけに依存せず、より高度な運用ができる別ツールとの併用が重要です。今回の記事を読んで、MOTENASUに興味を持たれた方は、以下ページより詳細をご覧下さい。
 
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