行動データとは
行動データとは、顧客がWebサイト、メール、LINE、フォーム、ECサイト、広告、問い合わせなどの接点で取った行動を記録したデータです。
例えば、商品ページを閲覧した、カートに商品を入れたが購入しなかった、メール内のリンクをクリックした、LINEのボタンをタップした、アンケートに回答した、といった行動が該当します。
CRMにおける行動データは、購買履歴だけでは見えない顧客の関心度や検討状況を把握するために使われます。購入前の兆候や配信への反応を捉えることで、より適切なタイミングで接点を作りやすくなります。
行動データが重要な理由
行動データが重要な理由は、顧客の「購入前の状態」や「反応の兆候」を把握できるためです。
購買履歴だけを見ると、顧客がすでに何を購入したかは分かります。しかし、購入しなかった商品、検討している商品、反応したコンテンツ、興味を持っているカテゴリまでは十分に分かりません。
行動データを活用すれば、商品ページを何度も閲覧している顧客、カゴ落ちしている顧客、メールには反応しないがLINEでは反応する顧客、特定カテゴリに関心がある顧客などを見つけやすくなります。
つまり、行動データは、顧客の「購入結果」だけでなく、「次に購入する可能性」や「離脱しそうな兆候」を捉えるためのデータです。
行動データの構成要素
行動データには、顧客が各チャネルで取った行動や反応が含まれます。
- Web閲覧:商品ページ、カテゴリページ、LP、FAQなどの閲覧
- クリック:メールクリック、LINEクリック、バナークリック、ボタンクリック
- カゴ落ち:商品をカートに入れたが購入しなかった行動
- 検索行動:サイト内検索、検索キーワード、閲覧カテゴリ
- フォーム行動:問い合わせ、資料請求、アンケート回答、会員登録
- 配信反応:メール開封、クリック、LINEタップ、SMS反応
- LINE行動:リッチメニュータップ、カルーセルクリック、認証画面アクセス
- DM反応:個別QRアクセス、専用LP閲覧、クーポン利用
- 問い合わせ行動:問い合わせ内容、相談履歴、サポート接点
- 離脱行動:未購入、未クリック、未開封、途中離脱など
これらの行動を顧客情報や購買履歴と紐付けることで、顧客ごとの関心や状態を把握しやすくなります。
顧客データとの違い
行動データと顧客データは、範囲が異なります。
顧客データとは、顧客に関する情報全体を指す上位概念です。氏名、メールアドレス、電話番号、住所、顧客ID、購買履歴、行動データ、配信反応、LINE連携情報、顧客ステージなどを含みます。
一方、行動データは、顧客データの中でも、顧客がWebサイトや配信チャネル、フォームなどで取った行動や反応を記録したデータです。
整理すると、顧客データは「顧客に関する情報全体」、行動データは「顧客が何を見て、何をクリックし、どのように反応したかを示すデータ」です。
購買履歴との違い
行動データと購買履歴は、どちらもCRMで重要ですが、示している内容が異なります。
購買履歴は、顧客が実際に購入した結果を表すデータです。購入日、購入商品、購入金額、購入回数、購入間隔などが含まれます。
一方、行動データは、購入前後の行動や反応を表すデータです。商品ページ閲覧、カゴ落ち、メールクリック、LINEクリック、フォーム回答などが含まれます。
整理すると、購買履歴は「購入した結果」、行動データは「購入に至る前後の行動や反応」です。CRMでは、この2つを組み合わせることで、購入済み顧客だけでなく、購入見込み顧客や離脱しそうな顧客も把握しやすくなります。
配信反応との違い
配信反応は、行動データの一部として扱われることがあります。
配信反応とは、メール、LINE、SMS、郵送DMなどの配信に対して顧客がどのように反応したかを示す情報です。メール開封、クリック、LINEタップ、SMSのリンククリック、DMのQRアクセスなどが該当します。
一方、行動データは配信反応だけではなく、Web閲覧、カゴ落ち、フォーム回答、サイト内検索、問い合わせなども含む広い概念です。
整理すると、配信反応は「配信に対する反応」、行動データは「配信反応を含む顧客行動全体」です。
行動分析との違い
行動データと行動分析は、データと分析手法の関係にあります。
行動データは、顧客が取った行動を記録したデータです。Web閲覧、クリック、カゴ落ち、フォーム回答、配信反応などが該当します。
一方、行動分析は、その行動データを使って、顧客の関心、離脱ポイント、購入見込み、チャネル反応、施策改善点などを把握する分析です。
整理すると、行動データは「分析に使う材料」、行動分析は「行動データをもとに顧客理解や施策改善を行うこと」です。
ファーストパーティデータとの関係
行動データの多くは、ファーストパーティデータとして蓄積されます。
ファーストパーティデータとは、自社サイト、ECサイト、メール、LINE、フォーム、問い合わせなど、自社と顧客の接点を通じて直接取得したデータです。
商品ページ閲覧、カゴ落ち、メールクリック、LINEクリック、フォーム回答などは、自社接点から取得される行動データであり、CRM施策に活用しやすいファーストパーティデータです。
広告や外部媒体に依存しすぎず、自社で顧客理解を深めるためには、こうした行動データを顧客情報や購買履歴と紐付けて活用することが重要です。
CRMでの行動データの活用
CRMでは、行動データをもとに顧客の関心や反応を把握し、配信内容やタイミングを調整します。
- カゴ落ちした顧客にリマインドを送る
- 特定商品を閲覧した顧客に関連商品を提案する
- メールクリック者に次のステップの案内を送る
- メール未開封者にLINEやSMSで再接点を作る
- LINEのクリック有無に応じて次回配信を分岐する
- フォーム回答に応じて配信内容を出し分ける
- 特定カテゴリに関心がある顧客をセグメント化する
- 閲覧頻度やクリック数を顧客スコアに反映する
- 休眠予備軍に再購入リマインドを送る
- 行動履歴をもとにシナリオ配信を設計する
行動データを活用することで、購入結果だけに頼らず、顧客の関心や反応に応じたCRM施策を行いやすくなります。
EC・通販における行動データの活用
EC・通販では、行動データが購入前の兆候を捉えるために重要です。
例えば、商品ページを何度も閲覧している顧客は、その商品に関心を持っている可能性があります。カートに商品を入れたまま購入していない顧客は、購入意欲がある一方で、価格、送料、タイミングなどで迷っている可能性があります。
また、メールには反応しないがLINEではクリックする顧客、LINEでは反応がないがSMSでは反応する顧客など、チャネルごとの反応差も行動データから把握できます。
行動データを活用することで、F2転換、リピート促進、カゴ落ちフォロー、商品レコメンド、休眠防止、LTV向上などの施策を、より顧客状態に合わせて設計しやすくなります。
行動データを扱うときの注意点
行動データを扱う際は、行動の意味を過度に決めつけないことが重要です。
商品ページを閲覧したからといって、必ず購入意欲が高いとは限りません。比較検討中の場合もあれば、単に情報収集をしているだけの場合もあります。クリックや閲覧だけで顧客の意図を断定すると、過剰な配信や不適切な案内につながる可能性があります。
また、行動データは顧客IDやメールアドレス、LINEユーザーIDなどと紐付いていなければ、CRM施策に活用しにくい場合があります。誰の行動なのかを識別できる状態にすることが重要です。
行動データは、購買履歴、顧客プロフィール、顧客ステージ、配信反応などと組み合わせて解釈することで、CRM施策に活かしやすくなります。
MOTENASUとの関係
MOTENASUでの行動データ活用
MOTENASUは、EC・通販事業者向けのCRM/MAシステムです。顧客情報、購入履歴、受注情報、商品情報、LINE連携情報、配信反応などを統合し、行動データをCRM施策に活用できます。
MOTENASUでは、メール開封・クリック、LINEクリック、購入状況、LINE連携状況、顧客ステージなどを条件に、顧客ごとの状態に応じたセグメント配信やシナリオ配信を設計できます。
例えば、メール未開封者にはLINEで再案内する、LINEクリック者には次の案内を送る、購入に至っていない顧客にはSMSや郵送DMで再接点を作る、といったマルチチャネルのCRM施策に活用できます。
また、購買履歴と行動データを組み合わせることで、初回購入後フォロー、F2転換促進、カゴ落ちフォロー、休眠防止、休眠復活、商品レコメンドなどを設計しやすくなります。
MOTENASUとは →FAQ
行動データとは何ですか?
行動データとは、Web閲覧、商品ページ閲覧、カゴ落ち、メールクリック、LINEクリック、フォーム回答など、顧客が購入前後に取った行動や反応を記録したデータです。
行動データと購買履歴の違いは何ですか?
購買履歴は、実際に購入した結果を表すデータです。行動データは、購入前後の閲覧、クリック、カゴ落ち、配信反応など、購入に至るまでの行動や反応を表すデータです。
行動データと顧客データの違いは何ですか?
顧客データは、顧客プロフィール、購買履歴、行動データ、配信反応などを含む広い概念です。行動データは、その中でも顧客の行動や反応を記録したデータです。
行動データはCRMでどのように活用できますか?
行動データは、カゴ落ちフォロー、閲覧商品に応じた案内、メールクリック後のLINE配信、未反応者への再接点、顧客スコア設計、シナリオ分岐などに活用できます。
MOTENASUで行動データはどのように活用できますか?
MOTENASUでは、顧客情報、購買履歴、LINE連携情報、配信反応などと行動データを組み合わせ、メール、LINE、SMS、郵送DMを使ったセグメント配信やシナリオ配信に活用できます。