クロスセルとは
クロスセルとは、顧客が購入した商品や検討している商品に関連する別商品を提案する販売施策です。
例えば、化粧水を購入した顧客に美容液や乳液を提案する、健康食品を購入した顧客に関連サプリメントを提案する、プリンターを購入した顧客にインクや用紙を提案するような施策がクロスセルです。
クロスセルの目的は、単に追加購入を増やすことではありません。顧客が購入した商品の利用価値を高める関連商品や補完商品を提案し、顧客満足度とLTV向上につなげることが重要です。
EC CRMでクロスセルが重要な理由
EC CRMでクロスセルが重要な理由は、既存顧客の購入点数やLTVを高める施策として活用できるためです。
すでに商品を購入している顧客は、商品やブランドへの理解があり、関連商品を提案しやすい状態にあります。顧客の購入履歴に基づいて適切な商品を案内できれば、追加購入や継続購入につながる可能性があります。
また、クロスセルは、単価向上だけでなく、顧客の商品理解や利用体験の向上にも関係します。
クロスセルとアップセルの違い
クロスセルとアップセルは、どちらも既存顧客の購入単価やLTV向上に関係する施策ですが、提案する商品の方向性が異なります。
| クロスセル | アップセル | |
|---|---|---|
| 方向性 | 現在の商品に関連する別商品・補完商品の提案 | 上位商品・高単価・大容量・上位プランへの提案 |
| 例 | 化粧水 → 美容液、健康食品 → 関連サプリ | 単品 → 定期購入、通常サイズ → 大容量、標準 → プレミアム |
| 目的 | 購入点数・購入金額の増加 | 購入単価・LTV向上 |
整理すると、クロスセルは「関連商品の提案」、アップセルは「上位商品の提案」です。
EC・通販におけるクロスセルの例
EC・通販では、商品カテゴリや購入履歴に応じてさまざまなクロスセル施策を設計できます。クロスセルでは、顧客が追加購入する理由を自然に理解できる組み合わせを提案することが重要です。
- スキンケア商品購入者に関連する美容液やクリームを案内する
- 健康食品購入者に目的が近いサプリメントを提案する
- 食品購入者に相性のよいセット商品を案内する
- アパレル購入者に関連する小物やアクセサリーを提案する
- 定期購入者に併用しやすい商品を案内する
- 初回購入者に次回購入候補となる関連商品を提示する
- リピート顧客に未購入カテゴリの商品を案内する
- 優良顧客に限定セットや組み合わせ商品を提案する
クロスセルに適した顧客
クロスセルは、顧客の購入履歴や利用状況をもとに対象を選ぶことが重要です。購入履歴と関係の薄い商品を提案すると、顧客にとって不要な案内になりやすいため注意が必要です。
- 特定商品を購入した顧客
- 同じカテゴリの商品を継続購入している顧客
- 関連カテゴリへの関心が高い顧客
- リピート購入している顧客
- 購入頻度が高い顧客
- 一定以上の購入金額がある顧客
- 優良顧客・ロイヤル顧客
- 商品理解が進んでいる顧客
クロスセルを行うタイミング
クロスセルでは、提案するタイミングも重要です。購入直後に提案する場合は補完商品、一定期間後に提案する場合は利用状況に応じた関連商品など、タイミングに応じて内容を変えることが重要です。
- 購入完了直後のサンクスページやメール
- 商品発送後のフォロー配信
- 商品利用が進んだタイミング
- 2回目購入前のフォロータイミング
- リピート購入後の関連商品提案
- 購入間隔が安定しているタイミング
- キャンペーンや限定セットの案内タイミング
- 休眠防止の再接点タイミング
クロスセルとLTVの関係
クロスセルは、LTV向上に関係します。LTVは、顧客が一定期間または生涯で企業にもたらす売上や利益を示す指標です。
クロスセルによって購入点数が増えたり、購入カテゴリが広がったりすれば、顧客1人あたりの累計売上が高まりやすくなります。
また、顧客が複数商品を利用することで、ブランドとの接点が増え、継続購入や顧客ロイヤルティ向上につながる場合もあります。
クロスセル施策を設計するときの注意点
クロスセル施策を設計するときは、顧客にとって関連性のある商品を提案することが重要です。企業側が売りたい商品を一方的に提案しても、顧客の購入商品や関心と合っていなければ反応は得にくくなります。
また、提案数が多すぎると顧客が選びにくくなるため、購入商品、購入カテゴリ、顧客ステージに応じて提案内容を絞ることが重要です。
クロスセルとレコメンドの関係
クロスセルは、レコメンド施策と関係します。
レコメンドとは、顧客の購入履歴や行動履歴に応じて、関連商品やおすすめ商品を提案する施策です。クロスセルでは、レコメンドを活用して、現在の商品に関連する別商品を提示できます。
例えば、購入商品と一緒に使いやすい商品、同じ目的で利用される商品、他の顧客が併せて購入している商品などを提案することで、自然なクロスセルにつなげられます。
クロスセルとシナリオ配信の関係
クロスセルは、シナリオ配信と組み合わせることで運用しやすくなります。
例えば、商品購入後に使い方を案内し、一定期間後に関連商品を提案し、クリックした顧客には詳細情報を送る、といった流れを設計できます。
また、購入商品や顧客ステージに応じて、メール、LINE、SMS、DMなどのチャネルを使い分けることも可能です。
MOTENASUとの関係
MOTENASUとクロスセル
MOTENASUは、EC・通販事業者向けのCRM/MAシステムです。顧客情報、購入履歴、受注情報、商品情報、LINE連携情報などを統合し、クロスセル施策に必要な顧客抽出や配信施策を実行できます。
MOTENASUでは、購入商品、購入カテゴリ、購入回数、顧客ステージ、LINE連携状況などをもとに、関連商品や補完商品を提案する対象顧客を抽出できます。さらに、メール、LINE、SMS、郵送DMを組み合わせ、購入履歴に応じた関連商品提案やレコメンド配信をシナリオとして設計できます。
MOTENASUとは →FAQ
クロスセルとは何ですか?
クロスセルとは、顧客が購入・検討している商品に関連する別商品や補完商品を提案し、購入点数やLTV向上を目指す施策です。
クロスセルとアップセルの違いは何ですか?
クロスセルは、現在の商品に関連する別商品や補完商品を提案する施策です。アップセルは、現在の商品より上位の商品や高単価の商品を提案する施策です。
EC CRMでクロスセルが重要な理由は何ですか?
EC CRMでは、既存顧客の購入点数やLTVを高めることが重要です。クロスセルにより、顧客の購入商品や関心に合う関連商品を提案し、追加購入や継続購入につなげやすくなります。
MOTENASUでクロスセル施策はどのように行えますか?
MOTENASUでは、顧客情報や購入履歴をもとに対象顧客を抽出し、メール、LINE、SMS、郵送DMなどを使って関連商品や補完商品の案内を行えます。